働き方

リクルートが全従業員を対象にリモートワークを導入。上限日数無し、雇用形態関係無し!

2016年1月から!リクルート従業員の中には自宅やコワーキングスペース、シェオフィス、レンタルオフィスなどで働く人も出てくる!?

リクルートがやってくれました。まさに働き方革命と呼べる制度ではないでしょうか。

リクルートが2015.12.24に「上限日数なし・雇用形態にかかわらず全ての従業員を対象としたリモートワークを2016年1月より本格導入 働き方の選択肢を増やし、個の更なる成長と新しい価値の創造につなげる」という内容のプレスリリースを出しました。

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もともと、リクルートホールディングスでは、2015年4月に「働き方変革プロジェクト」を発足しており個人が自律的に柔軟な働き方を実践することが重要と考えていた経緯がありました。

そして、6月よりリモートワークの実証実験を行っていたようです。実証実験における特徴は以下。

①期間中は、原則週2日の出社を上限
②週の大半は職場ではない場所で働くことをルール化
③実施対象者を育児や介護など特別な事情を持つ社員に限らい

この実証実験を踏まえ、いよいよ2016年1月より全従業員を対象にリモートワークを導入するわけですが何がスゴイって、一部の職種などではなく全従業員を対象にしていること、また上限日数は無い事(極端は話、会社に行かなくても良い!?)、また雇用形態も関係無し、ということで例えばリクルートで働く派遣社員についても、会社間の同意および本人の希望があった場合にリモートワークを実施することは可能ということなのです。

一定期間をかけて実証実験を行ったとはいえ、リクルートほどの大企業がこれだけ思い切った制度を導入したという事実は、大きなインパクトを与えると思います。もちろん大企業でも一部の職種や部門を対象にリモートワークを導入していたりもしますがリクルート規模の会社で、全従業員を対象にというのは相当な衝撃です。

リクルートとしても、この制度を導入する2016年1月から全てがうまくいくとは思ってないでしょうが、犠牲を払ってまでもまずは実際に導入してみるとことで少しづつベストな状態に持っていければ、ということなのでしょう。

しかし従業員を信じ、この働き方により更なる価値向上が見込めると考えているからこその判断だと思います。改めてリクルートという会社の強さの厳選を垣間見ました。

では具体的にはリクルートのいうリモートワークという働き方の特長って何なの?ということを見ていきましょう。

リモートワークの特長

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リモートワークの特長は以下の通りということです。

●リクルートホールディングスで働く全ての従業員と、会社間の同意および本人の希望があった派遣社員が対象

●自宅やコワーキングスペース、カフェ、時間貸しオフィスなど任意の場所で業務遂行が可能

●上限日数は設けず、上司による実施判断があれば個人の状況に合わせて柔軟にリモートワークを選択可能

●モバイルPCや携帯電話など、セキュリティ対策が施されたツールを会社より支給

●個人の評価は従来通り、成果をもって行う

2番目に「自宅やコワーキングスペース、カフェ、時間貸しオフィスなど任意の場所で業務遂行が可能」とありますが、これはレンタルオフィス業界、シェアオフィス業界にとっても大きなニュースではないかと考えています。

会社員にとっても今後はシェオフィス・コワーキングスペース・レンタルオフィスなどが身近になる?

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独立間もない会社や、フリーランスなどがコワーキングスペースや、レンタルオフィス、シェアオフィスなどを活用するケースが増えてきましたが、リクルートのこのリモートワークが少しづつ一般的になれば、コワーキングスペースなどを利用する層の分布図にも変化が出てくるのかもしれません。

例えばリモートワークという働き方の会社員が平日の昼間にコワーキングスペースで仕事をする、といった感じです。また作業効率の事を考えれば同じ場所でずっと仕事をするよりも環境を変えて仕事をすると仕事もはかどるケースもありますので、近隣のシェアオフィス運営企業同士がアライアンスを組んで、それぞれのシェアオフィスを自由に使えるようなオフィスプランなども増えてくるのかもしれません。確か渋谷のシェオフィス運営企業がこのようなオフィスプランを作っていたよう気も・・・

また複数拠点で展開するレンタルオフィス・シェアオフィス運営企業などは規模のメリットが出てくるでしょう。実際、東急不動産のビジネスエアポートも2015年12月時点で青山、品川、丸の内、東京という4拠点で展開していますが、1拠点利用のシェアオフィス契約では毎月2万円ですが、+1万円で月額3万円払えば4拠点全て使えるというマスター会員と呼ばれるプランなども出しています。
(参考)ビジネスエアポートのオフィス

また世界最大手のレンタルオフィス運営企業のリージャスに至っては、日本全国約90拠点、世界も含めると約3,000拠点のビジネスラウンジを月額2,800円~で使えるという圧倒的なコストパフォーマンスの「ビジネスワールド会員」などを用意していたりします。電源・wi-fi、そしてにフリードリンクが完備されての料金ですから、リモートワークの会社員などは、ある時は自宅で仕事をし、またある時は打ち合わせの後にカフェで作業、そしてまたある時はシェアオフィスで、といった本当に場所にとらわれない働き方が少しづつ増えていきそうです。変化の早い時代ですからリクルートが今回の制度に取り組んだことで、業種によってはこのような働き方に一気にシフトする日も近いのかもしれません。
(参考)リージャス「ビジネスワールド」

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オフィスサーチ.biz 編集部

日本全国、300以上のシェアオフィスに実際に足を運び、使い勝手などを体験したシェアオフィスマニアが記事を執筆/監修。趣味が高じて宅地建物取引士の資格も取得。当サイトではシェアオフィスの現地取材、詳細な体験レポート・徹底解説記事などでオフィス選びの一助となるコンテンツを発信します。

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