働き方

【リモートワーク×レンタルオフィスが増えていく!?】働き方改革で広がるこれからのワークスタイル

レンタルオフィスの活用法 ~育児や介護と両立できるリモートワーク~

ワークライフ・バランスや働き方改革への取り組みは、多くの企業にとって大切な課題です。

子育てや介護、病気や障害などのさまざまな事情を抱える人はこれから増えていくと思いますが、うまく両立できる環境と本人の意志があれば働くことができます。仕事をすることによって経済的にも精神的にもプラスになりますし、人生の充実にもつながるでしょう。

一方、ワークライフ・バランスや働き方改革への取り組みは企業にとっても、優秀な人材を流失を防ぐことにつながります。さらには採用活動においてもプラスになるはずです。最近はこのような対策の一つとして、レンタルオフィスを活用する例があります。

レンタルオフィスを活用したリモートワーク

あるレンタルオフィスでは、利用者の25%がリモートワークをしているそうです。

つまり、どこかの企業に属しながらも、その企業のオフィスではなく会社が契約したレンタルオフィスへ出社して、業務を行うのです。現在はレンタルオフィス利用者のほとんどが個人事業主または小規模の会社ですが、今後はリモートワークを目的とした利用が増えていくかもしれません。

託児所×レンタルオフィス!?保育サービス付きのレンタルオフィスも出現!


育休取得中のお母さんが仕事復帰するためには、子供を保育園に預けなければなりません。しかし地域によっては保育園の競争率がとても高いので、子供の預け先が決まらないために、やむなく職場復帰を諦める人もいます。また、かろうじて保育園に入れたとしても希望する保育園ではなく、わざわざ職場とは反対方向にある保育園に寄ってから出社するお母さんもいますね。

「電話とPCさえあれば、会社に行かなくても仕事できるのに」

そんな思いが頭をよぎったことがあるお母さんは、少なくないと思います。

「毎日でなく週に1日か2日だけでも通勤にかかる時間をセーブできたら、もっともっと効率的に、いい仕事ができるのに」

そんな声もよく聞かれます。

そんな悩みに応えるように、託児サービス付きのレンタルオフィスやコワーキングスペースがでてきているのです。子供が1日を楽しく過ごせるように工夫されたキッズルームがあったり、キッチンや授乳室やお昼寝スペースがあったり。さらに、保育士の資格を持つシッターさんに子供を見てもらえるところも。これなら、お母さんは安心して子連れ出勤できるでしょう。

もちろん、落ち着いてしっかり仕事をするための執務スペースも充実しています。このような環境であれば通勤の負担も減りますし、業務が終了したらすぐに子供と会えるので、お迎えを気にしてバタバタと仕事をする必要もありません。そうすると、焦る必要がないのでミスのない正確な仕事ができたり、よりよいアイディアが生まれてきたりするようです。

介護離職の防止策としてもレンタルオフィスは活用できる


介護による離職者を減らすという面からも、レンタルオフィスを活用する例は今後ますます増えていくとことが予想されます。終わりが見えないことが多い介護は、誰もが遭遇する可能性のある問題です。

・親は認知症ではないけれども月に何度も通院しなければならなくて、そのたびに付添いが必要

・一人で食事やトイレは済ませられるけれど、視力がかなり弱っているから料理や細かい家事をするのは難しい

介護といってもそのレベルはさまざまで、このような問題を抱え、親をサポートしつつ睡眠時間を削って通勤している人もいるはず。そのような人たちが効率よく仕事を進める場として、レンタルオフィスがもっともっと活用されたらいいと思います。自宅に近いレンタルオフィスなら、無理なく出社できて同僚との連携もスムーズにいくかもしれません。

育児や介護との両立のためにレンタルオフィスを活用してリモートワークを導入する例は、少しずつ増えているようです。ただしそこには、働く側のしっかりしたセルフマネジメント能力と、企業側の成果主義による評価体制が必要でしょう。今はまだ、会社にいる時間や席に座ってPCに向かっている様子を確認することで、働いているとみなす考え方が主流ですよね。しかしリモートワークのニーズは、じわじわと拡大していくはず。レンタルオフィスの利用者の半分くらいがリモートワーカー、という時代が近いかもしれません。

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オフィスサーチ.biz 編集部

日本全国、300以上のシェアオフィスに実際に足を運び、使い勝手などを体験したシェアオフィスマニアが記事を執筆/監修。趣味が高じて宅地建物取引士の資格も取得。当サイトではシェアオフィスの現地取材、詳細な体験レポート・徹底解説記事などでオフィス選びの一助となるコンテンツを発信します。

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