このブログでも「サービスオフィス」という形態のオフィスを紹介していますが、意外と知られていない「サービスオフィス」という形態。今回は改めて「サービスオフィス」について触れたいと思います。
目次
そもそもサービスオフィスって何?レンタルオフィスとの違いは?
シェアオフィス、コーワキングスペース、レンタルオフィスなどのオフィス形態については聞いたことがある、という人は多いと思いますが「サービスオフィス」という形態についてはあまり馴染みがないと思います。
いろいろと調べていくと、レンタルオフィスとサービスオフィスは似て非なるもののようです。
《違いその1》 レンタルオフィスに比べて設備・仕様などの「ハード面」においてクオリティーが高い
例えばレンタルオフィスの場合は雑居ビルなどで、エレベーターがないような建物の中で展開している場合もありますが、サービスオフィスは基本的には耐震性やデザイン性、重厚感などの点でクオリティーが高い印象です。
また廊下ひとつとってみても、レンタルオフィスの場合は幅が狭かったりしますが、サービスオフィスの場合はゆとりを持って作られているケースが多い印象です。また部屋数が多いため、会議室なども充実しています。
《違いその2》 受付対応などのソフト面が充実
会社の顔となる受付についても専門スタッフが来客対応し取り次いでくれます。また会議室で打ち合わせする際もスタッフがお茶出し(ティーサーブ)をしてくれたりしますので、本業に集中できるという特徴があります。
《違いその3》 契約期間が長い
レンタルオフィスの場合は契約期間が最短で数カ月といったオフィスもあるようですが、サービスオフィスの場合は1~3年など年単位での契約になるケースが多いようです。
そういう条件であることもあり、サービスオフィスに入居される方は、出来て数カ月のドベンチャーというよりも、事業が安定してきてある程度腰を据えてオフィスを構えたい、という企業が多いようです。
逆に言うと、まだまだ収益が安定しない企業はレンタルオフィスを選ばざるを得ないでしょうし、逆にある程度売上も安定してきて、オフィス環境の充実なども含めてよりレベルアップするステージに来ていると感じている企業にはサービスオフィスが向いています。
《違いその4》 業種で多いのは、人材系や、士業などの顧客の来社が多い業種
業種で多いのは人材系や弁護士、税理士、会計士をはじめとした士業系などが多いようです。もちろんサービスオフィスはIT系との相性も良いので、IT系も一定数の入居があるのですが、レンタルオフィス系との違いでいうと、人材系、士業系が多い特徴がある印象です。
これらの業種に共通するのは、来客が多い業種ということです。例えば人材系企業などは、登録希望者との面談をする際に入居しているビルがボロいと、ビルの入り口で帰ってしまう、というケースもあるようです。
ビル=信頼性のようなイメージがどうしてもついてしまうため、その信頼性担保のために外観をはじめとした設備・仕様などのハード面でのクオリティーが高いサービスオフィスの入居が増えるというわけです。
サービスオフィスの数は少ない。外資系企業、大手企業・老舗企業を中心に展開
そんなサービスオフィスですが、レンタルオフィスと比べると数はまだまだ少ない印象です。サービスオフィスを展開している企業を大きく分けると、外資系企業、大手企業・老舗企業などが目立ちますが、一例をあげると以下のような企業です。
【外資系】
リージャス
サーブコープ
【大企業】
オリックス
東急不動産
【老舗企業】
アイオス
リージャスやサーブコープは外資になりますが、グローバルに展開しているのが特徴です。またオフィスタイプも複数あり、個室のサービスオフィス以外に、共有ラウンジタイプのみを使えるタイプもあるようです。また拠点の豊富さを武器に、日本に全拠点のラウンジを使えるプラン、海外も含めて全拠点のラウンジを使えるプランなども用意されています。
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大企業からの参入としてはオリックスがあります。オリックスは、東京都内に「クロスオフィス」というブランドで複数展開しており、エリアとしては、渋谷、内幸町、三田などがあります。また東急不動産については、青山、品川、東京駅、丸の内などで展開しています。
サービスオフィスは、展開している企業やエリアによって、やはりそれぞれ特徴があるので、情報が集約されているサービスオフィス専門のポータルサイトなどを活用して比較してみると良いかと思います。