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ドロップインとは?コワーキングスペースの料金体系「ドロップイン」のメリット・デメリット

オフィスで働く男性

コワーキングスペースの料金体系でよく目にする「ドロップイン」。どのような料金体系なのか、わからないという方もいるかもしれません。また、ドロップインを利用するメリットは何なのか、気になる場合も多いでしょう。

そこで今回は、コワーキングスペースの料金体系でよく目にする「ドロップイン」について解説します。

ドロップインとは

まずは、「ドロップイン」という言葉について解説します。

ドロップインの意味

ドロップインとは、直訳すると「ふらりと立ち寄る」「ちょっと立ち寄る」という意味になります。コワーキングスペースでは、一時利用または都度利用という意味で使用されています。

コワーキングスペースの料金体系は、月額契約とドロップインの2種類があります。決められた一定の料金を支払ってレンタルオフィスのように場所を借りることもできれば、ドロップインのように一時的に立ち寄ったり数時間だけ場所を貸してもらったりすることもでき、仕事の都合に合わせて利用することが可能です。

次に、料金体系について詳しく解説します。

月額契約

コワーキングスペースには、月額で契約するプランがあります。月額契約は、1カ月ごとにコワーキングスペースの利用料を支払います。

プラン内容にもよりますが、契約期間中は自由にコワーキングスペースを利用することが可能です。月額契約することで、法人登記ができたりポスト受け取りができたりすることも。作業スペースが利用できるだけではなく、住所使用や電話取次ぎなどの付帯サービスが充実していることもあります。

ドロップイン

ドロップインは上述の通り、一時利用や都度利用できるプランです。利用するごとに料金を支払います。料金は1日中利用できるプランや、1時間や2時間といった時間が決められたプランがあります。

ドロップインは、基本的な設備は利用できますが、法人登記はできないケースが多いです。

ドロップイン利用のメリット・デメリット

オフィスで働く女性

コワーキングスペースを一時利用するメリットはどのようなことが挙げられるのでしょうか。

ここでは、ドロップインで利用するメリットと、併せてデメリットについても解説します。

ドロップインのメリット

当日利用できる

ドロップインは、コワーキングスペースを利用したいときに気軽に利用できます。ほとんどのコワーキングスペースで予約不要としているため、当日利用したいときにすぐに利用することが可能です。

カフェ感覚で利用できる

よくカフェで仕事をするという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

カフェでも仕事はできますが、周囲の会話や雑音でうるさく集中できないこともあります。電源やネット環境が整っていないこともあり、作業するのに向いていない場合もあるでしょう。

一方、コワーキングスペースは作業環境として提供されているため、電源やネット環境が整っています。個室を利用すれば、雑音も軽減されます。月額契約ではなく、ドロップインで利用する場合、面倒な手続きも不要のため、カフェ感覚で利用できます。

必要なときに利用できる

月額契約をしたものの予定が合わずにコワーキングスペースを利用する機会があまりなかったというケースもあるでしょう。そんな時、必要なときに必要な分、利用することが可能です。

どこでも利用できる

全国にコワーキングスペースがあるので、出張先や旅先でも利用することができます。

月額契約している場合は、そのコワーキングスペースしか利用できません。ドロップインであれば、場所を選ばず、出張先や旅先でも利用可能です。

お試し利用ができる

月額契約を利用する前のお試しとしてドロップインを利用する方法もあります。

はじめてコワーキングスペースを利用する際、どこの施設が良いのか迷うかもしれません。そこで、ドロップインでさまざまなコワーキングスペースを利用し、比較検討をしてから月額契約をすることができます。

ドロップインのデメリット

時間当たりの料金が高い

利用の仕方によっては、割高になってしまうことがあります。

ドロップインは、月額契約よりも割高の金額で設定されていることが多いです。そのため、頻繁に同じ場所・同じ系列のコワーキングスペースを利用するのであれば、月額契約をしたほうがコストを抑えることができます。

空きがないと利用できない

利用したいときにすぐに利用できるのがドロップインのメリットですが、席に空きがないと利用することができません。月額契約の固定席プランなどは、自分専用のデスクが確保されていますが、ドロップインはオープンスペースを先着順で利用することになります。

固定席ではないオープン席利用の月額会員も先着順で空いた席を利用することになりますが、運営側としてはドロップインよりも月額会員を優先するはずですので、混み合ってくるとその時間帯のドロップイン利用を停止するなどの対応を取ることが想定されます。ですので、ドロップインで利用しようと思っても満席の場合は、別のコワーキングスペースを探さなければなりません。

コワーキングスペースのドロップインの使い方

コワーキングスペースを一時利用できるドロップインですが、どのように使うのが良いのでしょうか。ここでは、ドロップイン利用が向いている人と、向いていない人に分けてご紹介します。

ドロップイン利用が向いている人

出張や旅行の頻度が高い方

ドロップインのメリットは、いつでもすぐに利用できることです。移動が多く特定のオフィスを持つことが難しい方にはおすすめです。出張や旅行などの移動先でも仕事をしたい方には、ドロップインでコワーキングスペースを利用するのがおすすめです。

自宅や職場を中心に仕事をしている方

普段、自宅や職場を中心に仕事をしているならドロップインでの利用が向いています。

というのも、仕事をする場所が固定されている場合は、コワーキングスペースの利用頻度が低い可能性があるためです。気分転換などの目的で利用するのであれば、月額契約よりもドロップインでの利用が向いています。

お試しで使ってみたい方

コワーキングスペースを利用したことがないという方は、いきなり月額契約をするのはハードルが高く感じるのではないでしょうか。コワーキングスペースがどのようなところで、どの場所が良いのかを事前に把握したいはずです。

そこでドロップインでコワーキングスペースを利用するのがおすすめです。一時利用でお試しすることでコワーキングスペースがどのような場所なのかを把握でき、また自分にあったコワーキングスペースを探しやすくなります。

月額契約での利用が向いている人

特定のスペースを作業場所として頻繁に利用している

特定のスペースを頻繁に利用する場合、ドロップイン利用では割高になってしまいます。1カ月以内の利用頻度が多い場合は、月額契約のほうがおすすめです。

起業していて低コストでオフィスを持ちたい方

個人事業主の方やフリーランスの方は、自宅以外での作業スペースがほしいと考える方も多いのではないでしょうか。コワーキングスペースの月額契約は、別途料金が必要な場合もありますが法人登記や住所利用ができる場合がほとんどです。低コストでオフィスや作業スペースを持ちたいのであれば、コワーキングスペースの月額利用がおすすめです。

ドロップイン利用の注意点

ドロップインでコワーキングスペースを利用する際は、いくつか気をつけたい点があります。

利用時間に注意する

まず、気をつけたいのが利用時間です。ドロップインと月額契約は利用できる時間が異なるケースがあります。

例えば、月額契約であれば24時間利用できるものの、ドロップインは受付のスタッフがいる時間に絞られることも。早い時間または遅い時間にドロップインでコワーキングスペースを利用したい場合は、必ず利用可能時間を確認しましょう。

混み合っている場合は月額契約の方が優先される

曜日・時間帯によっては、コワーキングスペースが混雑している場合もあります。その場合は、月額契約の方が優先される店舗もあるでしょう。店舗によっては、リアルタイムで空席情報を掲載している場合があります。事前に確認しておくと安心です。

ライフスタイルに合わせてドロップインを上手に活用しよう

コワーキングスペース

コワーキングスペースのドロップインは、気軽に利用できるのがメリットです。しかし、同じ場所の利用回数が増えた場合は、月額契約の方がお得ということも起こりがちです。

店舗によって午前中のみ、平日のみなどライフスタイルに合わせてお得に使用できる月額プランもあるため、ドロップイン利用でまず試してみて、ご自身の使い方に合っている場合は月額プランでの利用を検討するのも良いでしょう。

人気エリアのドロップイン利用可能なコワーキングスペース

首都圏はコワーキングスペースが多数あり、利用者ニーズが高いエリアになります。特に、都内で人気のエリアは「新宿」「池袋」「渋谷」です。ここでは、人気エリアそれぞれの特徴とドロップインで利用できる店舗をご紹介します。

新宿のコワーキングスペース

新宿駅は、乗降数が世界で一番多いといわれている駅です。さまざまな路線が乗り入れていて多くの人が利用しています。

日本でも有数のオフィス街であり、新宿のオフィスビルで働く方はもちろん、打ち合わせや商談目的で新宿に来る方や国内外のビジネス旅客など、ビジネスパーソンが多数往来するエリアです。そのため、仕事や打ち合わせの帰りに少しだけ作業をしたいと考える方もいるのではないでしょうか。

しかし、人が多いためカフェでは作業がしにくい状況です。そこでおすすめなのが、コワーキングスペースです。新宿には、数多くのコワーキングスペースがあり、その多くでドロップイン利用も可能です。

個人事業主・フリーランスの方には、多数の客層に向けたビジネスを展開する際の拠点としてもおすすめのエリアです。

【新宿エリア】ドロップインできるコワーキングスペース一覧

料金プランや設備については、下記の記事で詳しくご紹介しています。

【新宿のコワーキングスペース20選×体験記付き】個室×格安も!

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池袋のコワーキングスペース

池袋もJR線や東京メトロなどさまざまな路線を利用できるエリアです。多くの路線を利用できるターミナル駅ですが、オフィスも数多くあり、コワーキングスペースも充実しています。

24時間利用できるコワーキングスペースや駅から近いコワーキングスペースなど、サービス・施設が充実した場所が多いです。池袋周辺で仕事をすることがある方は、ドロップインでの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

【池袋エリア】ドロップインできるコワーキングスペース一覧

料金プランや設備については、下記の記事で詳しくご紹介しています。

【池袋のコワーキングスペース8選×体験記】個室&格安やドロップインも紹介

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渋谷のコワーキングスペース

渋谷駅周辺は、IT企業やベンチャー企業などが集まるエリアで、コワーキングスペースも数多くあります。渋谷駅もJR線や東京メトロ、京王線などが乗り入れており、都内各所にアクセスしやすい場所です。

また、渋谷区は「スタートアップ支援事業」に取り組んでいて、起業しやすい環境の整備が進んでいます。

渋谷には商業施設内にコワーキングスペースが設けられている場所もあり、気軽に利用しやすいでしょう。起業を考えている方にもおすすめのエリアです。

【渋谷エリア】ドロップインできるコワーキングスペース一覧

料金プランや設備については、下記の記事で詳しくご紹介しています。

【渋谷のコワーキングスペース16選】体験記で個室/ドロップインを紹介

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国内最多の773施設を220円/30分~ THE HUB

「THE HUB」は国内最多の773施設を220円/30分~という格安料金で利用可能です。

月額16,500円の定額制プランも用意されていますが、好きなときに好きな時間だけ無駄なく利用したいなら従量制プラン(ドロップイン)がおすすめです。利用できるスペースも完全個室、半個室、ラウンジ、会議室、会議室などから自由に選択できるため、たとえばWEBミーティングのときは完全個室や会議室を使う、といったように用途に合わせて選択できて便利です。

気になる点は電話、もしくはフォームから問い合わせてみてください。

コワーキングスペースで「はたらく」を自由に快適に Bizcomfort

「Bizcomfort」は、幅広いエリアで展開しているコワーキングスペースです。24時間365日営業している店舗もあり、企業から個人まで利用できます。副業や資格の勉強のために利用しても問題ありません。もちろん、テレワークを行う場所としても利用可能です。

個室からオープンブースまで多彩なブースが用意されています。法人登記や郵便ポストの利用も可能です。ドロップインができる店舗もあるので、コワーキングスペースをお探しの方はぜひ利用してみてください。

まとめ

今回は、ドロップインについてご紹介しました。ドロップインとは一時利用のことで、都度払いでコワーキングスペースを利用することができます。ドロップインは、さまざまなコワーキングスペースを試してみたい方や、利用頻度が少ない方、利用が初めての方におすすめのプランです。

ただし、利用回数が多いと割高になってしまうため、月額契約の方がお得ということも起こり得ます。ドロップイン利用を通じてご自身に合った使い方や場所を模索して、コワーキングスペースを活用してくださいね。

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